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「鉄板スパ」のルーツを探れ! 

「鉄板スパ」のルーツを探れ!
鉄板を使った「イタリアンスパゲティ」を差し出す丹羽静枝さん
=名古屋市東区葵3の喫茶ユキで


 「名古屋の鉄板スパゲティのルーツが知りたい」。読者からそんな依頼のメールが届いた。アツアツの鉄板の上に溶き卵、ケチャップでいためたスパゲティ(ナポリタン)を載せた、あれだ。喫茶店で食べるおなじみのメニュー。食欲の秋に、疑問と空腹を解消すべく、取材を始めた。

 19日付の本紙「味な提言」でも「隠れ名古屋名物」とされていた「鉄板スパ」。ネットの総合ガイド「オールアバウト」で名古屋を担当するフリーライター大竹敏之さん(43)=名古屋市瑞穂区=に聞くと「名古屋以外であまり知られていない『なごやめし』の一つですね」。

 では、と資料集めに走る。どうやら、東区葵3の「喫茶ユキ」が発祥の店らしい。翌日の昼下がりに訪ねた。こちらから始まったようですが…と、経営者の丹羽静枝さん(82)に切り出す。「ええ、うちが発祥です」。名称は「イタリアンスパゲティ」。ジュージューと音を立て、湯気の上る鉄板が現れた。カメラで何枚も写真を撮ってから食べ始めたが、冷めた感じはない。

 まさにこれがミソ。静枝さんが遠い記憶をたどり始めた。1961年のことだ。亡夫の清さんは同業者組合の旅行でイタリアへ行き、本場のスパゲティを食べていて不満を感じた。「途中で冷めてしまうなあ」。翌日、熱さが保たれる鉄板ステーキを食べて「鉄板スパ」がひらめいた。

 一見すると鉄板に溶き卵を敷いてから、めんを載せたように思えるが、実は逆。めんを載せた後、溶き卵を縁から円を描くように流し込む。焦げ過ぎず、程良く固まった卵をめんと絡めて食べることで、おいしさは一段とアップする。

 こうして生まれた鉄板スパは、県喫茶飲食生活衛生同業組合の副理事長鈴木国央さん(62)によると、喫茶店に出入りするコーヒー業者の口コミなどを通じ、名古屋の喫茶店の定番メニューとして広まっていったようだ。

 ただ「最近の喫茶店は皿を使う場合が多い」と、鈴木さんは鉄板スパの陰りを心配する。そこで、昨年6月に開店のガーデンカフェ・アンツ(中村区)を訪れた。メニューにパスタは数種類あるが、皿で出すという。

 「若い人が好む、バジルを使ったジェノベーゼやクリーム系のパスタは鉄板に載せると味が落ちる」と経営する奈川歩美さん(31)。ただ、年配層が多いランチタイムに限り、鉄板スパを出すことがあるとか。やはり皿出しするダグウッド・カフェ(中村区)の西村真由実さん(50)は「いためず、ゆで上げのパスタが好きな3、40代の主婦が客層の中心なので」。

 本格的なパスタ文化の広がりで、鉄板スパはやや押され気味のようだが「わざわざ北海道や九州から食べにくる人もいる」(丹羽さん)というナゴヤ伝統の味。時々、思い出したように食べたくなるけれど、皆さんはいかが?

中日新聞「CHUNICHI Web」より
http://www.chunichi.co.jp/

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